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祭りの準備 Vol.5  2000.1.9
〜祈り〜
 とうとうやって来た2000年。子供の頃、そんな未来に自分が生きていようとは、夢にも思わなかった。去年の暮れは、世間があまりにも「ミレニアム!ミレニアム!」と騒がしかったので、私もなんとなくドキドキしながら待っていたのだけれど、いざ2000年になってみると、結局、何も変わっていない。変わらない町並み、変わらない人々、変わらない私。これは喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか。考えてみれば、これは当たり前の話で、2000年になったからいって、世の中が突然変わるように思うのは、虫が良すぎる。人間は少しずつ、少しずつ、努力しながら、考えながら、1歩づつ進んで行くしかないのだ....などと難しい顔で考え込んでいる私を見て、我が家の猫たちは、胡散臭そうに「ふん」と鼻を鳴らし、家中で一番気持ちの良い日溜りを見つけて、昼寝をしている。やはり人間より数段賢いのである。

 2月16日(水)に、「森の音」コンサートをやります。

 今回のテーマは「祈り」。前回やった「怖い話」の反動もあるけれど、今、私の中に、何かに何かを祈りたい気持ちが存在している。この100年に人間が犯して来た数々の罪は、この先の100年で、ますますその重さを増してゆくのではないだろうか。そんな恐怖をひしひしと感じてしまう。何かに祈ることで、救いを求めたい。けれど、今まで無宗教で通してきた私が、今さら何に祈るのか。

 という訳で、とりあえず歌います。色んな人が作った「祈り」の歌を歌えば、私自身の「祈り」が少しでも見えてくるのでは...と虫の良いことを考えている。今はあっちこっちで祈りの歌を物色中。古今東西の祈りの内容、形、対象が、実に様々であるのに驚かされてしまう。さて、どうなる事やら。

 と、ここまで書いたところで、猫が再び「ふん」と鼻を鳴らし、寝返りをうった。やはり猫には敵わないのである。